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 「お地蔵さまにお水をかける理由」
 
 境内のお地蔵さまの お水所が整備され、ますます美しくなりました。
       
 ある信者さまが、親子一緒に数日かけて整備をくださいました。この功徳がご家族と参詣の皆様と共に等しくありますようにお祈りいたします。この善行に対して皆様も喜んでください。
「なんて素晴らしい功徳積みをされたのだろう。このご奉仕のお陰で、お地蔵さまに参詣される方々はまた多くの善根功徳を積むことが出来ます。私の近くにそのような心のある方がいらっしゃることも、お寺に詣られていることも、地域の皆様にとっても大変にありがたいことです。この功徳積みのご家族もきっと大変素晴らしいご家族であることでしょう。」と随喜(ずいき)をするのです。
 
 その他にも、お掃除、草刈り、毎日のお供え物、お祈りの法具、お線香に蝋燭、灯明籠、電灯、花、財施、イスや机、道路・道場の整備に至るまで、、、実に細部に渡り沢山の方々が
お大師様へ、仏様、皆様へ、自分のため、家族のため、子供のため、ご先祖のため、水子のため、会社のため、社員のためへとご奉仕、喜捨をくださっています。
 
 いつも、先の如く随喜し、
弘元寺のお大師さまへご報告、お祈りし、心の届く限りですが
日々、皆様の祈念をさせていただいています。   感謝

 また道場建立に対し永く喜捨いただき、ありがとうございます。
来年度には建立に着手、皆様とご修行できる道場ができると存じます。 合掌
 
 どなたの善行にも心から喜び「随喜」してください。
他人の成功や幸せを喜ぶのです。妬まずに。そうすれば、その方と同じ功徳を得られます。


「お地蔵様にお水を掛ける理由」

 先日、高野山へお参りしました。
お大師さまの御入定される奧院(おくのいん)。
その橋の入口にもお地蔵さま方が沢山並んでいます。
昔は橋が無くて川に足を着けて渡っていた。
つまり俗世の垢をここで落とし、 お大師さまの聖域へお参りしていた。
しかし橋が出来てからは禊ぎをせずに渡れること、
また高野山の冬は特別に厳しく、年を経て水行が出来ない者のため、
お地蔵さまの足にお水を掛けて私の代わりをしていただく。

何だか都合が良いように思いますが、、、実はそれがお地蔵さまの本望なのです。
お地蔵さまは、私たちの苦しみを代わってくださる、
受苦」というお誓いを立てていらっしゃるのです。

 だからお地蔵さまにお水を掛けるのは、
一つは、日頃の自分の罪や垢を落としていただくため。
二つには、地獄や迷いの苦しみの中にある諸霊などへ、お水を供養するため。
 六道すべての飢えや渇きの苦しみの中にある生命に対して、私がお水を供える気持ちを起こし、
 お地蔵さまに取り次ぎいただき、届けていただくのです。
三つには、おもてなし。昔インドではお客様が来られたらまず足を洗っていただく習慣がありました。
 今でいうシャワーを浴びていただくようなもの。
 布施の心を起こし、お地蔵さまのお体を洗わせていただき、
 そしてお願いごとを聞いていただくのです。

 他にもお地蔵さまの前に、塔婆を立ててお水を手向け、先祖様の供養をするなどあるのですが、大凡以上の理由です。これからは意識してお水をお供え、掛けてください。  合掌

    日切大師弘元寺 平成三十一年九月廿一日




《柴燈護摩の前修行。どなたでも参加ください。》
10月27日~11月2日  一週間の「前修行」 毎朝5時~6時
 忘れられない一週間を。
 一緒に修行しましょう! 朝のお参り習慣はとても気持ちが良いものです。

11月2日(土) 「大祈祷会」19時より
   3日(日) 「入仏記念法要・柴燈護摩/火渡り」



   令和元年9月21日 南無大師遍照金剛ありがとうございます。     


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