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 信じるか、信じないか、どちらか本気になれ
 

 宥善和尚(大先生)が入寂され、もうすぐ二年が経ちます。
本堂入り口の写真を見ると、いつも何かを語りかけているように感じるのは私だけでしょうか。

  祈りなさい。  墓に参りなさい。  ええ子じゃ。
  その呼吸を忘れんことよ。  祈りが足らんのよ。
  性根を入れなさい。   がんばりなさいよ。

さまざまな言葉が思い出されると思います。
ただ私は共にお寺でお大師さまと一緒に皆さまを受け止める立場にいましたから、大先生の言葉と同時に、いつもお参りの方の声も思い浮かびます・・・

「祈りなさい。祈りなさい。」と言われるのですが、どう祈ったら良いのでしょうか
という言葉が、気付けばいつも胸の大事な所に刺さっています。
私も弘元寺という百年になるお寺に生まれ来て、すべての声を聴く(音を観る)観音さまのように、とらわれなく真理の眼で物事が判断できるよう祈りの修行をしています。


 言葉は祈り。言葉は願い。言葉は思い、欲求、切望、誓い、助け、求め・・・。
言葉はいろんな力を内に含んでいます。

 如来さまはすべてが満足された境地で真の祈りの世界を味わわれています。対して私たちは迷いの世界で迷った考え・心で苦しみの世界を味わおうと過ごしています。この差はどこにあるのでしょうか。

業が深いからなのでしょうか。気づきが浅はかだからでしょうか。懺悔・感謝が足らないのか。自分の事ばかり考えているからか。意志が弱いからなのか・・・。
それぞれに思い当たる節があるかと思います。


 さてどうやったら、この思い当たる節のある私たちが救われるのか。
それをずーーと。きっと私は前世の前世の前世の前世から・・・考えています。

 おなかにポリープのできた方が最近何人かあり、同じように言われます。どうしてこうなったのでしょうか。不安でどうして良いか分かりません・・・。

 大先生ならこう言います。
 「因縁とは恐ろしい。みな因縁の通りになっとる。」

 正和先生ならこう言われます。
 「すばらしい。厄落とし! 大丈夫!」

 どちらも実にその通りでしょう。世の中すべて為(な)るように成っていますし、積み上げた因縁の通りになっているようです。大事なのは、安易に誰かや何かの せい にせず、きちっとお大師さま仏さまと一緒に向き合うこと。目を背けぬことです。そして、あぁ因縁が解けた、あぁ今生の宿題をひとつ終わらすことができた、と神仏や先生の言葉を信じ切ることです。

 玄人さんはそのように素直に信じます。
 素人さんは信じません。

まずは、ただこの差に気付くことです。
そして、

 玄人さんはすぐやります。信じているから。
 素人さんはやりません。信じていないから。

ここで「分かっているけど出来ない」という人が何人かいらっしゃるかと思います。
そういった皆さんはお得意の「信じない」をちゃんと実践するべきなんです。
不安というのは神仏の「大丈夫」という声(真実)よりも、
自分の「ダメだ」「どうせ自分なんか」という心の声(虚構・フィクション)(迷い)を信じているからです。

 ほら来た。ここでお得意の「信じられない」を自分にちゃんと向けるのです。
「どうせ私が頭の先で思っていることなど真実じゃない。」って。
「こういう自分は信じちゃ、いけない」のです。
           ・・・・・世俗の遮情門(しゃじょうもん)


 あなたは完全・円満・建康・感謝。光り輝きです。
どちらも中途半端になっていませんか?
「信じることも」
「信じないことも」。

 思ったら真っ直ぐ 目線を合わせる。

そういったええ子が大先生は好きだったはずです。
あなたの本質は仏さまです。
           ・・・・・表徳門(ひょうとくもん)

一緒に、祈りましょう。


            令和三年十月二十一日


《十一月 行事・ご修行案内》
3日(水)「毘沙門天」 朝5時半
7日(日)「水子供養・地蔵護摩」10時
 ※泰教は「焼八千枚護摩修行」のお手伝いに
  兵庫県佐用郡の常光寺まで出かけています
11日(木)「大黒天」 23時
17日(水)「己巳 弁才天護摩」 20時
21日(日)「お大師さま御縁日」 ①10時 ②20時
   写経奉納。祈願護摩木。先祖供養塔婆。


《お知らせ》
 330年前より祈りを込められた大般若経600巻の修繕が終わり、お経さんたちが帰ってこられます。


《ひとこと》
 礼拝(五体投地/108礼) 
 お写経 真言を誦える
 掃除 懺悔 線香 ロウソク 献花 
 墓参り 布施 巡礼 瞑想…
 自分にできることからしましょう。


入佛記念法要・柴燈護摩・火渡り修行が無事に終わりました。
お力添えをいただきました皆様、ありがとうございました。
別紙にてご報告させていただきます。 合掌

   令和3年10月21日 南無大師遍照金剛ありがとうございます。     


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