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 21年ぶり 秘佛本尊の御開帳 
 



「現在の本堂落慶式は」、
21年前の平成15年9月14日でありました。この時、約70年ぶりの秘佛御開帳を行い、参拝者は一千人近くとなりました。

 この度は21年ぶり。次は20か25年後になります。落慶の折、拝見したお大師さまの眼の光りが今でも心、魂に焼き付けられています。この世に元気でいる間に、どうぞ沢山の方をお誘い合わせいただき、一人でも多くの方に、この尊い佛縁を結んでいただきたく思います。

 秘佛のお大師さま尊像は京都仁和寺でお祀りされていた尊像です。鎌倉時代の作と伝えられ、100年前にご修繕、京都から船に乗って弘元寺へ奉安されました。
また東寺、仁和寺、神光院の京都三弘法といわれるお大師さまがあるなか、鎌倉時代に修繕した記録のある神光院の尊像に似ていらっしゃいます。


「境内には百基の灯籠が奉納されました」
 毎晩、ローソクの明かりのような柔らかな光が境内を照らしています。
しかとお大師様、マンダラの諸佛様が皆さまの供養の灯明をお受けくださっています。
 夜の弘元寺はとても美しい様相です。御利益をいただきに朝、昼、夜とお参りください。

※引き続き、境内灯籠の御奉納を受け付けています。
・御奉納は一基 11,000円となります。ご芳名と願い事(供養)をお知らせください。
・灯明の寿命である三年を目安にお祀りいたします。
 すべての灯籠が、違うデザイン、またお大師さまの言葉が書かれています。気にしてご覧になってみてください。



「一百年続く お生身供(おしょうじんく) 」
 弘元寺では、地域の皆様が交代で、一日も欠かすことなく 弘法大師さまにお食事が届けられています。 お大師さまは今も禅定修行され、生きていらっしゃいますので、お供え物のことを御生身供といいます。
 地域単位で 欠かすことなく お大師さまに給仕をされている例を いま聞いたことがありません。(もしあれば教えてください。そんなありがたいお大師さまにお参りに行きたいです。)
 100周年の記念 御開帳の一番の目的は、今日までバトンをつなぎ、お給仕をくださった方々の恩に報いるため。また100年後の未来の衆生、地域社会の方々が幸いである為です。
 弘元寺のお大師さまは御利益があります。大切に、大切に、と合掌くださっている、皆さまの功徳が更にお大師さまを特別な方にしています。 御生身供、地域の通称では御霊供膳(おりょうぐぜん)と呼んでいますが、携わる各家には 計り知れない御利益をお大師さまが お運びくださっているものと確信するものです。

「お生身供」の給仕をしたい方、お寺まで お声かけください
 この百周年を機に、地域外でもお給仕をしたいとお考えの方がいらっしゃいましたら、どうぞお寺まで申し出ください。
・具体的には、
①30日~50日に一度、順番が巡ってきます。
②順番が巡って来ることはLINEか、携帯のカレンダー機能を使ってお知らせします。
③当番の朝(午前中)に、御生身供「ご飯、お汁、煮物など」を運びいただき、
 お祈りをささげれば、お膳を片付けていただきます。

お大師さまのお給仕はありがたいものです。



 現代の世相を鑑みるに、過度な個人の尊重ばかりが進み、相手よりも自分の世界が広がっています。自分の個を大切にする為、まず相手を大切にすることも 大切な考え方の一つです。
大切な人、子や孫たちの未来を 三世の視点(過去世、現世、来世)で考えて生きていくことが求められています。

  危機的な温暖化、戦争、二分化されることで起きる対立、格差や貧困など、世界を取り巻く問題が沢山あります。いま弘元寺は入佛百周年を迎えますが、百年前の世の中はどうだったでしょうか。そして百年後はどのような世界になっているでしょうか。
百年後をより良い未来にするため、私たちどんな現代を紡いでいく必要があるのでしょうか。


 お大師さまが言われた有名な言葉があります。

虚空尽き 衆生尽き 
涅槃尽きなば 我が願いも尽きなん

 いつも 問題が起きる時は、自分の世界だけで生きている時 に 起こりますから、
世界を広げ、接続的な意識を持ち、過去現在未来を輝かす生き方をいたしましょう。


令和六年八月二十一日


「修行(お祈り) ご案内 」
8月22日(木)「荒神供」20時
27日(火)「大黒天 一時千座法」23時
9月1日(日)「滝修行」朝5時 お寺出発
        「水子供養/地蔵護摩」10時
2日(月)「弁才天 護摩」20時から
3日(火)「毘沙門天」 朝6時

9月21~23日(土日月) 
「秘佛 御本尊 御開帳 ー入佛百周年ー 」 

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   令和6年8月21日 南無大師遍照金剛ありがとうございます。     


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