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 「伝法・結縁潅頂の御礼」
 
「伝法・結縁潅頂の御礼」
 先月28日、皆様のお力、お心添えをいただき、四名の阿闍梨(あじゃり)が弘元寺において誕生しました。これ即ちこの世に菩薩が生まれることと同じと言われ、私たちの身近にこのような縁の起こることは、とても幸いなことに思っています。誕生の阿闍梨には皆様のために益々お祈りを深めていただきたく存じます。  感謝 合掌

 結縁潅頂は当初の定員を超えて二〇〇名が入壇。初めての入壇、回を重ねた方、それぞれに喜び、大きな気付き、不思議があったと聞きます。これは当たり前の不思議ですけれど、結縁の仏さまが「昔から礼拝してきた仏さまであった」を始め、施しに優れた方には施しに優れた仏様に結縁した、商売をする方には宝を象徴する仏さまであった、調和が必要な方には調和を教えてくれる仏さま、母親のような愛情(慈悲)が人生のテーマである方には母と呼ばれる仏さまであった、欲望や怒りを浄めなければならない方にはその徳に優れた仏さまであった、いまを力強く生きなければならない方には明王さまであったなど、それぞれが、いま必要とする仏さまに縁を結ばれていたことを目の当たりとしました。 

 今までと違い、本堂内を白幕で部屋分けすれば、別世界に来たように感じられた方も多かったようです。もう一つ違うお堂があって、そこに入っていたのだと思われた方も多々ありました。ただ仏さまの世界に入り、自分の命の不思議に帰る儀式に入っているのですから、別のお堂に入ったと思い感じることくらいは当然かもしれません。
 入口では田村先生がありがたいお話(法話)と「受戒じゅかい」を担当くださり、今の生き方を見つめ直すことができた、楽しかった、涙が溢れた、勉強になったなど嬉しい声が沢山ありました。
 次の部屋では「三昧耶戒さんまやかい」という儀式。阿闍梨さまの言葉、ご真言が光って空から私たちに降り注いで来たと感じられた方もあったようです。修行をする者の祈りの力、慈悲の光はこのように素晴らしいものかと驚いたと…。目に見えないものを具体的に感じ取り、授けてい頂いたと感じられた方は幸いです。前世修行の賜でしょう。

 この後の体験こそ、いよいよ特別なものですが、密教のお約束、三昧耶戒を受けていない方にはこれ以上語ることが出来ません。意識、身心、魂が清められたと実感した方も多かった事実。どうぞ次の機会にはまた新たにご縁を結ばれてください。仏の世界をこの世に現し、縁ある方にその世界に入ってもらう。それが阿闍梨の仕事の一つです。一度食べた味を忘れないように、一度でも密教の法(潅頂)に預かれば永い来世までもその力が働きます。どこかで結縁潅頂があれば足を運んでみてください。

 結縁仏とは私のことを過去世からもずっと見守ってくださっていた仏さまです。いま(今世の)自分にとって必要な教えや気付きを示してくださいます。また近い未来に自分自身がなることのできる仏さまでもあります。祈りましょう。

 写仏をなさった方、特にそのお姿も心にも描き、授かった御真言を十万遍はお唱えし、自身とすべての命に対してさとりの光を念じ、お祈りください。他の命の願いが叶うことは同時に私自身の願いを叶えることになります。結縁仏は自分の先生です。ぜひ先生のこころを知る。そのような日々をお送りください。 合掌

日切大師弘元寺 令和元年七月廿一日


《 七月八月 お祈り・行事案内》
25日(木)「大黒天」 23時

27日(土)「瓜封じ」 10時 夏の厄払い・病気平癒
※専用の申込用紙があります。きゅうりを持参ください。

31日(水)「弁才天護摩」20時
8月1日(木)「三宝荒神」20時
3日(土)「毘沙門天」 朝5時半
4日(日)「滝修行」朝5時出発、現地6時
「水子さま/地蔵護摩」10時
6日(火)「広島市内の川上流より施餓鬼供養」8時
20日(火)「弁才天護摩」20時

21日(日)「万灯会・お盆の後送り」19時半より
「護摩・施餓鬼・お札流し・御焚き上げ」
※万灯会の供養申込は専用用紙にお書きください

25日(日)「石鎚/龍王山の登拝」極楽寺へ6時に集合

《今月のひとこと》
己の感情。そのエネルギーの形を知れ。
己の欲求。そのエネルギーの向きと大きさを知れ。
さすれば自身を突き動かし、生かしているものの
正体が一つ知れることでありましょう。

《 お知らせ 》
※お盆参りを希望の方はお早めに申し出ください。お施餓鬼供養を各家にて修行いたします。
※滝修行を再開します。
※龍王山とは御本山極楽寺の前身「天河寺」があった場所であり、石鎚山総鎮守八大龍王を祀り、石鎚大権現 御三体が出現された道場でありま


   令和元年7月21日 南無大師遍照金剛ありがとうございます。     


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