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「 この世とあの世を考える(二)」 |
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死んで初めてあの世に行くのでは無い。 生まれ変わり、生まれ変わり、 私たちはそうやって今ここに存在します。 死んだら終わりなどという事はありません。 死を迎えれば、この親から頂いた名前と肉体をもった人生が終わるだけで、また すぐあなたに相応した存在生命の在り方に移行していくようです。これを輪廻といいます。 輪廻というのは、これは誰かの仕業であるとか、ただ神さまの仕業で今日があると考えるものでは無いのです。因と縁によって物事はなるといいます。 一つには自身が過去に積んだ【業ごう/カルマ】の集積により、 二つには今この瞬間の、自身の決心、行動が物事を変えていくのです。 密教では、輪廻してずっと継続されいく自身の本体、記憶の箱、魂といわれる器、 まずはこの本質(実相)に気付くべきだと薦めます。つまりは今この瞬間の気付き、 私が何に気付いているか。また何に気付いていないのか。それと向き合うことが第一でしょう。 拳を握って本当にそうだと思えるような目覚めは本当に気持ちが良いものです。 初めの一歩を踏み出す勇気を持ってください。応援しています。 いまの人生が楽しいか、いまの人生が辛いか。 良いこともあれば悪いこともあると言いますがその割合は本当に5対5なのか、どうなのでしょうか。 仏さまはどう答えるか。 「凡夫は結果を恐れ、菩薩は原因を恐れる」といいます。 繰り返し考えてみましょう。簡単なイメージとしてはこうです。 テストで0点を取った。ある者はただ先生や親に怒られないだろうかと心配をした。 ある者はこの結果に怒られることよりも自身が努力をしなかった事を悔やんだ。 明日もまた続きのテストがある。 前者はまた0点を取って怒られないか不安で何もできず寝ることもできずに朝を迎えた。 後者は考えた。今日は0点、仕方ない。明日が何点だろうかと考えるな。ただ今日は自分のできることをしっかりやるぞ。それだけが結果につながるんだと考えた。 迷いの中にある者は、昨日の結果、明日への不安に終始囚われて、ずっと同じことを繰り返してしまう。 賢き者は、昨日の結果や明日への不安よりも、自分は今何をしなければならないのかを考える。 もっとも恐ろしいことは何だろうか。 それは自分がいま、何をするべきなのかを見失ってしまうことです。 見る目を養いましょう。 聴く耳を持ちましょう。 あなたの基本姿勢はどうでしょう。 どんなに大切なことでも、聴く姿勢がなければ耳に入らない。 どんなに美しい景色が広がっていても、明日は暗闇だと信じている人には美しい花も目には映らない。 自分の心はいったい何時からどこで囚われの身となってしまったのか。 自分の恥ずかしい部分を受け止めていくことも大切なことです。 そしてそれが必ず善き果報を得る原因となると信じましょう。 受け止めたり、赦したり、認めたりは凄い力を持っています。 そして感謝のこころに変わることほど、すごいエネルギーを備えたものはありません。 憎むは暗闇。感謝は光明。 許せぬを持っていても不幸になるのはただ自分一人だけです。 ・・・来月は、生まれ変わり(輪廻)の中にある 自身の本質を転換するお話と、 浄土と仏さまのお話をしたいと思います。 |
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平成27年9月21日 南無大師遍照金剛ありがとうございます。 |