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「心はどこにあるのか」 1 | ||
さて皆さんの心は いったい、どこにあるのでしょうか。 今月はちょっとだけ、 心の正体、在処について考えてみませんか。 こころは、 頭にあるのでしょうか? 心臓にあるのでしょうか。 それとも体の全体に宿っているのか。 いや、 心は頭の上辺りに浮かんでいる・・・とか、 想像すれば、たくさん考えられると思います。 原因は、結果から順にみていく。 心の在処を知るには、 まずいきなり発生源を探るのでは無く、 いまある自分の心の様相から観ていくのが有効的だとおもいます。 では、まずあなたの心の性格がAとBのどちらに当てはまるか考えてみてください。 A私の心は(自分の思いと同じ、)素直。 B私の心は(自分の思いとは別に)気まぐれ、また言うことをきかない。 A・Bの( )は頭・脳で思っていることです。 素直、気まぐれというのは 頭で考えていることに対して、心はその後どういう反応をしたのかということです。 さて、診断結果は以下です。 Aを選んだあなた。体と心が仲良し。肉体的作用と精神作用がピッタと一致しているようです。 よりいっそう心を磨ききたえて、自分の身体に感謝(心)して生きましょう。 Bを選んだあなた。体と心が今一よく馴染んでいないようです。 体、いのちは授かりものです。すべて感謝の心をもって事にのぞみ、 心をもって体を動かし、働かせてみましょう。もっと身心を鍛える必要があります。 Aは精神と肉体が一致している状態。 Bは肉体に精神が振り回されている状態ですね。 弘法大師さまは言われました。 「身口意をほとけさまと平等にしなさい」と。 しかし、まず人間の私たちは自分の「体の働き」、「くちに出すこと」、「こころ(意)」さえ 一致していないことしばしばです。 からだ・くち・こころ、 ぜんぶこの自分に備わっているものなのに、 バラバラなのはどうしてでしょうか。 整理されていない本棚のようです。なにがどこにあるのか分かりません。 題名や種類、よく確認し整理されたものはすっと手に取って使えます。 つまり、Bのように 心が思い通りにならない人。 じつは大切ないのち・こころ、自分を今日までよく眺めずにほったらかしていたのだと言えます。 自分を知るとうれしいですよ。 人間の核である「こころ(心)」。核心に迫るとは、本当の自分を知るということです。 ABの質問は、頭、心で思ったことから、完結したところまでを眺めています。 つまり、時間軸から心を眺めています。 よって心というのは空間(場所)からも眺められますし、時間軸からも眺められる訳です。 いよいよ、心っていうのはいつ、どこにあるのか、ややこしいものになってきました。 でも紙面の関係上、今月はここまでです。 こころって、いったいどんな形をしていて、 どこにあるの? 来月まで、ふとした時にでも 自分のいのちについて、こころについて、考えてみてくださると嬉しいです。 平成廿五年九月廿一日 南無大師遍照金剛 ありがとうございます |
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平成25年9月21日 南無大師遍照金剛ありがとうございます。 |