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「畏れ多い、という言葉」 | ||
最近はとても残念なニュースばかりが世間を騒がします。 口に出す言葉は、美しい言葉、やさしい言葉を使いましょう(不悪口です)。 あなたの心は言葉になります。行動になります。あなたにとってはちょっとした事でも、相手にとっては大事であった。皆さんも少なからず、そのような例にあったことがあるでしょう。 日常から礼儀正しく、 人に会ったらまずは明るく、または優しく、または力強く、笑顔で挨拶を交わし、お互いに 「生かし合いのリズム」で生活しましょう。 さて、先日私は日本で一番高い場所へいきました。 いえいえ、正確には、 「登拝して参りました」と言うべきでしょう。 さて、もうお分かりでしょう。日本で一番高いお山、富士山です。 お山修行の衣帯、修験装束を身に纏い、 静岡県側、御殿場口という所から、山頂まで十一キロの道のりを登りました。 早朝4時に頂上に登拝したものの、暴風雨に見舞われて手足はずぶ濡れ、 おまけに気温も低く、自分の命と、体と、相談する場面がありました。 そして、なんとか富士の火口を一周する「お八巡り」をさせて頂けた。 なぜ八という漢字を使うのかと言いますと、富士には八つの峰があり、 古来それが胎蔵界マンダラの中心、八葉の蓮華に似せられています。 つまり、富士山に入ることは仏の世界、浄土に入ることを意味するのです。 ですから、お山に入る時にはまず身を清め、心を浄めつつ、山頂を目指すのです。 八つの峰には仏さまに由来する名前が付いています。 しかし、そもそも古来お山は登るものでは無く、《仰ぎ拝する》ものでした。 それは善き日本人の精神に由来しているものです。 世界の国々、民俗と比べて日本の国、民俗を眺めると 《畏れ多い》という精神が特徴的であると私は思います。 畏れ多いというのは、怖いとか、小心者というものではありません。 尊きものを感じられる精神力です。 日本には八百万神がいらっしゃいます。 海にも山にも空にも小さな花にも神さまは宿られますし、 蹴鞠を愛した成通の鞠から精霊が現れた話なども有名です。 お山は、そのものが神さま(ご神体)ですから、お山に登る時は畏れ多くも登らせて頂く。 こういう《心づもり》は大切に思います。 私は富士山の頂上で自分の命について、存在について、また深い気付きを頂きました。 畏れ多くも・・・という精神は、人間が、人間として生きていくうえで、とても大切なものです。 「人間のすることでは無い」。 そんな事件の多い世の中、家庭でどうするのですか。 「ご先祖さまに申し訳ない」。 このように思えることはとっても優れたことです。 神さまを敬い、仏さまに手を合わせましょう。ご先祖さまを大事にしましょう。 そんな人が、人を大事にしない訳がない。 家族を大事にしない訳がない。 自分の尊さに気付けぬはずが無い。 《畏れ多い》 と思える精神(目、耳、身体)をあなたは持っていますか? 7月28日(日)は石鎚山の登拝です。 普段気付けない大切なことに気付きに行きましょう。 南無石鎚大権現 感謝 |
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平成25年7月21日 南無大師遍照金剛ありがとうございます。 |