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あなたのこころ ほんとうの気づきのあるところ・・・ ほっとできる、お大師さまのお寺      誰でも、お祈り、お参り、相談のできるお寺です
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【 焼八千枚護摩 しょうはっせんまいごま

 副住職 泰教はこれまで、皆様のお陰を持ちまして、
・平成21(2009)年 7月
 (不動明王 焼八千枚護摩)

 4ヶ月の前行、精進潔斎し、
 不動明王真言 八洛叉(80万遍)念誦。
・平成23(2011)年 4月
 (隨求菩薩 大護摩行)

 東日本大震災、法界萬霊の滅罪、追福追善の為。
 三洛叉念誦。
・平成24(2012)年 1月
 (七日間不断護摩行 隨求菩薩)

 1週間断食不臥、
 昼夜に護摩の火を絶やすこと無く焚き続ける。

 の難行修行をさせて頂いて参りました。

この度、7年ぶりの焼八千枚護摩の行となります。節分より精進潔斎して不動明王慈救呪を唱え、斎食(食事は正午まで)、穀断、塩断と修行を進め、最後の一週間は無言行を行い、三月三日(土)の結願日に八千枚の護摩木を焼き尽くします。
 その功徳はとても甚大で、お釈迦様八千回の生まれ変わりを体現し、また八千(一切)の煩悩、迷いの意識を焼き尽くします。そこに行者がそのまま不動明王、仏と成る修行であります。この修行を行じ得る縁は真に稀であります。
 かくも貴きご縁の故、時間を作り出してでも、修法の座に連なって頂き、一切の罪業・悩み・煩悩を共に消滅し、真実に自身の心姿と 出会って頂きたく存じます。これ心願成就の最勝の縁になりましょう。

修行の日程
2月24日
入護摩 17:00 頃
2月25日
1:30起床 入護摩 5:30頃 11:00頃 18:00頃
 〜3月2日まで同様。護摩への参座は自由です。お参り下さい。
3月3日
 結願は7:30より行者は拝み始めます。
 8:00過ぎより「護摩」を焚き始めます。


○特別祈祷の申込書
 ・祈祷札の申込
 ・護摩木の奉納 お守り授与


○この度の「焼八千枚護摩」の修行は、
  弘元寺 第二世住職 宥善和尚
〜今生の積徳を敬仰しての逆修法として〜

       副住職 泰教が修行致します。

現住職、正和の実父であり前住職になります 宥善は今年数えの99歳となります。
弘元寺を開山した 父、宥榮の意思を継ぎ、
15歳にして愛媛県は石鎚山麓にあります極楽寺に入山。
師、弘元房 宥心に従い出家しました。
宥心は初代、宥榮の師でもあり、弘元寺という寺号の元になる方です。

宥善の修行は1度に1080回の五体投地の礼拝を日に3度。重ねて経や真言を唱えました。育ち盛りの 年齢でありましたが食事は勿論精進です。時代も重なり質素のようでした。
立って座って身を投じる修行で膝は 血が溜まり、人生の勲章のように跡が残ります。「若くないと出来んかったと思う。 」という言葉が象徴するように同じことを毎日、半年以上も続けたそうです。そしてやっと次第に弘法大師より伝わる真言宗の僧侶の修行法を筆と墨をもって書写しては修行をし、護摩を焚いたそうです。

弘元寺開山よりの教えであります「人のお役に立つ」「誰もが救われる」「誰でも参詣できる」の 寺訓を継承し、宥善は厳しい言葉の多い人でしたが、それも師より学んだ教え、十死一生の戦争での体験が根 底にあるように感じます。

この度は逆修とありますように、宥善和尚の人の為にと歩まれた人生のご修行の徳を敬い仰ぎ、孫の泰教が修行をさせて頂きます。

逆修というのは、
 生前にあらかじめ(預《逆》)、
 死後の往生菩提の資とせんが為に善根 功徳を《修する》こと
をいい、

お地蔵さまのお経には、
 死後の追福はその利益も七分の一しか届かず、七分の六は 自身を利益する。
 ここに逆修は七分の功徳を全て得させるものとなる
と教えます。

 身近なところでは、生きているうちに和尚さんより戒をいただき、戒名・法名を授かることを逆修の一つとし、 それを印しに位牌や墓石に赤文字で刻むのもこの習いが転じたもののようです。何事も生きている内に大切な ことは行わなければならないのです。

さて今般は、宥善和尚が今生に積まれました徳を敬い仰ぎ、自身の修行をし、重ねて皆様の御為に祈らせて頂きたく存じます。宥善和尚の逆修と、またその先におわす宥榮、宥心和尚を讃じて、初めて弘元寺の法灯がこれからも続いていくように思います。
つきまして、有縁の皆さまにおかれましては、これを機会に一緒になって
焼八千枚護摩のご本尊である不動明王さまの慈救呪(御真言)をお唱えする修行をして頂きたいと思います。