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 「諸宗の祖師と教え」  和尚をふりかえって5
 
 今月は時々私が読み上げています、
日本仏教の諸宗の祖師とその代表する教えをご紹介します。

釈迦牟尼佛(ブッダ 紀元前 624-544/566-486)
 「縁起 解脱」
   諸行無常・諸法無我・涅槃寂静・一切皆苦・四諦(苦集滅道)・自浄其意

伝教大師(比叡山 天台宗 最澄767-822)
 「照于一隅」(照千) 忘己利他
  一乗止観院(延暦寺)・妙法院・青蓮院・善光寺など

弘法大師(真言密教 空海 774-835)
 「即身成仏」
 
 『三教指帰』『秘密曼荼羅十住心論』
  教王護国寺(東寺)・高野山金剛峯寺・醍醐寺・大覚寺・
  仁和寺・善通寺・勧修寺・西大寺・泉涌寺など

興教大師(新義真言宗 覚鑁 1095-1144)
 「密厳浄土」

  『月輪観』『密厳院発露懺悔文』
  根来寺・長谷寺・智積院など

法然上人(浄土宗 源空 1133-1212)
 「選択本願」
   『選択本願念仏集』
  知恩院・増上寺・金戒光明寺・善光寺大本願など

栄西禅師(臨済宗 明庵 葉上房 1141-1215)
 「持戒清浄」

  建仁寺では伝統的に「ようさい」と呼ぶ。
  妙心寺・東福寺など  天台密教の一流祖。

親鸞聖人(浄土真宗 一向宗 1173-1263)
 「悪人正機」

  『教行信証』
  本願寺(西)・真宗本廟(東本願寺)・仏光寺など

道元禅師(曹洞宗 1200-53)
 「只管打坐」

  『正法眼蔵』
  永平寺・総持寺など

日蓮上人(法華/日蓮宗 1222-82)
 「南無妙法蓮華経」

  身延山久遠寺など

一遍上人(時衆/宗 遊行上人 1239-89)
 「南無阿弥陀仏」

  清浄光寺(遊行寺)、鎌倉・京都・尾道に多い


 上の諸宗の教えに、大阪四天王寺では和宗(日本仏教)の祖として
聖徳太子をお祀りし「和をもって貴しとなす」を加えています。
          (やわらぎ/わ)

 人は如何にあるべきか。悟りを目指すとは、仏となるとは、愚かさとは、救いとは…、
沢山の課題を過去に生きた尊き師たちは修行し、考え、教えてくれています。

 さてここ数日の新型コロナ感染者の減少は嬉しいことです。
これも皆様の心がけ、慈しみの気持ち、お祈り、行動が
世の中を安寧、安心へと道開いているよう思います。
そしてこれまで経験しなかった時間や体験をしている方も多いと思いますが、
このような時こそ目の前の問題から逃げずに向き合うことが大切です。
されば今年を人生の善き転機とすることが出来る方も増えるでしょう。

 医療、福祉、世の中を支えるあらゆる仕事、
また家族を支えてくださっているすべての皆様に感謝の気持ちを捧げましょう。
全生命を包み込むような祈りと和らぎ、安心をもって過ごしていただき、
一つ一つ丁寧に向き合って
「生きること」に大切なものを気付ける機会と必ずやいたしましょう。  


日切大師弘元寺 令和二年五月廿一日




「宥善和尚の人生を振り返って⑤」

 昭和12年、 17歳。父が亡くなり、代わりに家相を観て欲しいと沼隈は能登原の方から頼まれた。本当に儂が観て大丈夫じゃろうか。若かった宥善の自転車は坂道をなかなか登れずにいた。
相手の方からは、
「箕島のお大師さんが観てくれとるんじゃと思うとるんじゃから、いいんよ。」と諭された。

 無事に家相を観た帰路の途中、海辺に腰を下ろし、今日の判断が本当に良かったのかと思い返す。これは大変なことじゃ、相手の人生がかかっている。
相手の幸せに添えられるよう、一層の努力と勉強、修行をせにゃならんと強く思った。

 昭和13年(1938)、日本は戦時体制に入っていく。

   令和2年5月21日 南無大師遍照金剛ありがとうございます。     


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